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為替イブニング海外市場2024年11月22日

2024年11月22日
(コラム執筆時間:19時16分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.30~155.30
ユーロ円159.50~161.80
ユーロドル1.0330~1.0530
豪ドル円99.30~101.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

マーケットの関心は来月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と18-19日の日銀金融政策決定会合に集まっているが、日米共に経済データを睨んだ上での政策方針となるだけに、現時点で見通しを判断するのは時期尚早と言える。基本的には相反する日米の動きから判断すれば、ドル売り円買いに走りやすい情勢にあるが、ロシアとウクライナの報復攻撃によって市場全般が混迷を極めており、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にある。そんな中、ラガルドECB総裁がEUは貿易の脅威に最もさらされていると発言したことで、ECBの利下げが確実視されており、ユーロ売りがマーケットを席捲している。ただユーロドルはこの2年間の最安値圏にあり、さらなる下落余地は少なくなっている。一方、東京株式市場では米国株式市場の流れを引き継ぎ、日経平均株価が3日ぶりに257円高と反発しているが、株価と為替相場の相関性が希薄であり、相対的に調整主導の展開を強いられている。それでも日米共にリスク回避志向が根強いだけに、当面、乱高下に備える意味でも少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

一方、ドル円は、米債券利回り動向に振られやすい展開ではあるが、FRBの12月利下げが見送られる可能性もあり、過度な円高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円153.30~155.30円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは、ウクライナ情勢の深刻化やECBの利下げ観測を踏まえて、節目の1.05割れが続いており、1.04割れまで急落している。依然としてストップロスが一巡したとは言い難い段階であるだけに戻り売りを重視し、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0330~1.0530まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台前半から押し目買いと共に、155円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03前後から押し目買いと共に、1.05台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円155円前後を視野に、同レベルからナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業の買いは153円前後に集約されており、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、ストップロスが先行しており、戻りの鈍さが指摘されている。現状ではユーロドル1.03前後から押し目買いと共に、1.05台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円153円台半ば割れではロング、155円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は159円台半ば前後から押し目買いと共に、161円台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、101円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.40155.80
ユーロ円158.80162.50
ユーロドル1.02701.0600
豪ドル円98.80101.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.40155.80
ユーロ円158.80162.50
ユーロドル1.02701.0600
豪ドル円98.80101.80
現在のポジション
No position
2024年11月収支経過 (11/01~22日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥130,000+¥40,000
ユーロ円-¥75,000―¥50,000
ユーロドル-¥136,600(-$850)-$250
豪ドル円+¥85,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★△154.50(155.30ショートカバー)+¥40,000
ユーロ円買い50,000★▼162.80(SL162.30売り)-¥25,000
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.70買い)
ドル円買い50,000153.00(SL152.30売り)
ユーロ円売り50,000162.50(SL163.20買い)
ユーロ円買い50,000☆▼160.50(SL160.00売り)-¥25,000
ユーロドル売り50,0001.0600(SL1.0650買い)
ユーロドル買い50,000☆▼1.0400(SL1.0350売り)-$250
豪ドル円売り50,000101.30(SL102.00買い)
豪ドル円買い50,00099.50(SL98.80売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000155.30(SL155.80買い)
ドル円買い50,000153.30(SL152.50売り)
ユーロ円売り50,000161.80(SL162.50買い)
ユーロ円買い50,000159.50(SL158.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0530(SL1.0600買い)
ユーロドル買い50,0001.0330(SL1.0270売り)
豪ドル円売り50,000101.30(SL101.80買い)
豪ドル円買い50,00099.30(SL98.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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