鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 153.50~155.30 |
ユーロ円 | 160.50~162.30 |
ユーロドル | 1.0380~1.0550 |
豪ドル円 | 99.00~100.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
特筆すべき売買材料がない中、財務長官にベッセント氏を指名すると発表。同氏の起用は米経済と金融市場により安定をもたらすとの思惑が広がり、米国債利回りが低下したことを受けてドルロングを手仕舞う動きが強まっている。ただトランプ陣営の関税引き上げ策に影響を及ぼすかは懐疑的であり、相対的に市場は過剰反応しているとの見解も少なくない。そんな中、米国株式市場ではNYダウが440ドル高と史上最高値を更新しており、改めて米景況感の良さが意識されている。またFRB当局者は追加利下げに慎重姿勢を繰り返していることもあり、拙速的にドル売りを促す状況には至っていない。いずれにしても今週は米感謝祭ウィークで調整主導の展開が予想されるだけに、基本的には直近のレンジ幅での攻防と見なし、相場が動意づくまではジックリ待機策で対応することが一考であろう。
一方、ドル円は、米債券利回り低下を受けて円買い志向が強まりつつあるが、市場にはロシアの核恫喝を受けた地政学リスク的の高まりやトランプ新政権の強硬姿勢などを踏まえて、安易にどちらにも仕掛けづらい状況に直面している。ただ政府日銀による介入操作も意識されており、相対的にドルを手仕舞う動きが優先されている。引き続きレンジ幅ドル円153.30~155.30円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ECBの利下げ観測を背景に拙速的な上値トライは慎重になっているが、トランプトレードが一服しており、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0430~1.0550まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台半ば割れから押し目買いと共に、155円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば割れから押し目買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円155円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は153円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、ECBの利下げ観測を背景に戻り売りが優先されているが、日米欧の金融政策の不透明感も手伝い、調整主導の展開を余儀なくされている。ユーロドル1.04台半ば割れから押し目買いでと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円153円台半ば前後ではロング、155円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は160円台半ば前後から押し目買いと共に、162円前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、豪ドル円は99円前後から押し目買いと共に、100円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.00 | 156.00 |
ユーロ円 | 160.00 | 163.00 |
ユーロドル | 1.0330 | 1.0600 |
豪ドル円 | 98.50 | 101.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.00 | 156.00 |
ユーロ円 | 160.00 | 163.00 |
ユーロドル | 1.0330 | 1.0600 |
豪ドル円 | 98.50 | 101.00 |
現在のポジション
No position |
2024年11月収支経過 (11/01~26日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥130,000 | |
ユーロ円 | -¥75,000 | |
ユーロドル | -¥136,600(-$850) | |
豪ドル円 | +¥85,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 155.50(SL156.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 153.50(SL153.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 162.50(SL163.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 160.80(SL160.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0550(SL1.0600買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0350(SL1.0300売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.50(SL102.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.80(SL99.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 155.30(SL155.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 153.50(SL153.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 162.30(SL162.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 160.50(SL160.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0550(SL1.0600買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0380(SL1.0330売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.50(SL101.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.00(SL98.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。