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為替モーニング東京市場2024年11月28日

2024年11月28日
(コラム執筆時間:09時23分)

11月28日の「為替イブニング 海外市場」は、米国市場休場のため休刊とさせていただきます。

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円150.00~152.00
ユーロ円158.50~160.50
ユーロドル1.0480~1.0630
豪ドル円97.30~99.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

本日の米感謝祭を前にして、FRBがインフレ指標として重視している10月分のPCEデフレータが発表されたが、全般的に上昇に転じており、12月FOMCにおける利下げの雲行きが怪しくなっている。そして今後の経済データ次第と日米共に言及しているが、FOMCの利下げの有無次第でも日銀の利上げ志向が変更される可能性もあり、安易にどちらにも仕掛けづらい側面がある。そんな中、米国株式市場ではNYダウが5営業日ぶりに反落しているが、円高を嫌気して東京株式市場でも先物主導で3万8000円割れが予想されている。反面、米債券利回り低下を踏まえてドルは戻りの鈍さが意識されているが、市場を取り巻く環境としてはウクライナ情勢や中国経済低迷などを踏まえた安全資産のドル買いニーズも根強く、過度なドル安局面は描きづらい状況にある。

一方、ドル円は、米債券利回り低下が嫌気される中、150円台半ば前後まで下落基調を強めており、市場では節目の150円割れも意識されている。ただ日米金利差拡大を背景としたドル買い戻しも散見されるだけに、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円150.00~152.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、米ドル主導の展開ではあるが、ECB理事が追加利下げ余地は限定的と述べたことで、ユーロの買い戻す動きが強まっており、1.05台半ば前後まで回復している。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、150円前後から押し目買いと共に、152円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円152円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は150円台半ば前後から買いを随時実施しており、現状では150円前後に集約されている模様。

●海外勢によれば、米ドル主導の展開の中、調整色を強めているが、ECBの利下げ余地が限定的との見方もある。現状ではユーロドル1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円150円前後ではロング、152円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は158円台半ば前後から押し目買いと共に、160円半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、豪ドル円は97円台半ば割れから押し目買いと共に、99円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円149.50152.70
ユーロ円158.00161.20
ユーロドル1.04001.0680
豪ドル円96.8099.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円149.50152.70
ユーロ円158.00161.20
ユーロドル1.04001.0680
豪ドル円96.8099.80
現在のポジション
ドル円ロング50,000☆150.50(SL150.00売り)
ユーロドルショート50,000☆1.0580(SL1.0630買い)
豪ドル円ロング50,000☆98.50(SL97.50売り)
前日のSL実行ポジション
ドル円ロング50,000★▼153.00(SL152.50売り)-¥25,000
ユーロ円ロング50,000★▼160.50(SL159.80売り)-¥35,000
豪ドル円ロング50,000★▼99.00(SL98.50売り)-¥25,000
2024年11月収支経過 (11/01~28日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥70,000-¥60,000
ユーロ円-¥135,000-¥60,000
ユーロドル-¥135,700(-$850)
豪ドル円+¥60,000-¥25,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★▼152.50(SL151.80売り)-¥35,000
ユーロ円買い50,000★▼159.80(SL159.30売り)-¥25,000
豪ドル円買い50,000☆98.50(SL98.00売り)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000153.00(SL153.70買い)
ドル円買い50,000☆150.50(SL150.00売り)
ユーロ円売り50,000160.80(SL161.50買い)
ユーロ円買い50,000158.80(SL158.00売り)
ユーロドル売り50,000☆1.0580(SL1.0630買い)
ユーロドル買い50,0001.0430(SL1.0380売り)
豪ドル円売り50,00099.50
豪ドル円買い50,00097.50(SL96.80売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000151.80
ドル円買い50,000150.00(SL149.50売り)
ユーロ円売り50,000160.50(SL161.20買い)
ユーロ円買い50,000158.50(SL158.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0630(SL1.0680買い)
ユーロドル買い50,0001.0510
豪ドル円売り50,00099.00
豪ドル円買い50,00097.30(SL96.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


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