◆ 一転して“急反落”… - 一時“154円割れ”

ようやく“利益確定売り”…。

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「植田日銀総裁発言」にて乱高下する可能性が…!?

2024年11月18日

◆ 一転して“急反落”… - 一時“154円割れ”

ようやく“利益確定売り”…。

前日の「パウエルFRB議長発言(利下げを急がない)」に続き、先週末の「米小売売上高」も“強め(+0.4%)”となるなど、“ドル買い”はさらに促されました。
このため短期金融市場では「12月据え置き」を“40%程度”の確率で織り込み、米10年債利回りは“さらに上昇(→4.50%)”しました。
ただしドル円は東京タイムに付けた“156.753円”を突破するには至らず、その後は「知ったら終い(材料出尽くし)」を背景にして冒頭の“利益確定売り”に傾斜していきました。
こうなると“上昇往き過ぎ感(過熱感)”は如何ともしがたく、NYタイム終盤には“154円割れ(安値は153.843円)”へと急落するに至っています。


◆ 継続性も気にはなるが、注目はやはり「植田日銀総裁発言」…?


本日の注目は、この“利益確定売り”の継続性と、そして「植田日銀総裁発言」と見られます。
特に後者は“止まらない円安”を背景にした「日銀12月利上げ」への思惑が台頭しつつあるだけに、その内容にはマーケットが固唾を呑んで見守る展開が想定されるところです。
仮に“タカ派寄り(利上げ示唆)”となれば“もう一段の利益確定売り”が進行しかねない反面、そうでなければ“円売り再開”ともなりかねない分水嶺…。

朝方のあいさつでは“やや円売り”で反応したものの、本稿執筆時では“上値は抑制的”というのが実状といえます。
ただ昼(13:00~)にはもう一度発言が予定されており、特にこちらは「会見」いう形となることから、“突っ込んだ質問”が飛び出す可能性もゼロではない…?

「トランプ・トレード」は緩んだ印象がありますが、「米利下げ観測後退」という新たな燃料が投下された直後でもあるだけに、“どちら方向にも(しかも大きく振れる・・・)”という可能性があるということは、しっかりと認識しておきたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

156.753(11/15高値)
156.181(ピボット1stレジスタンス)
上値5:156.064(+2σ、11/15高値後の76.4%戻し、大台)
上値4:155.641(11/15高値後の61.8%戻し)
上値3:155.298(11/15高値後の50%戻し)
上値2:154.955(11/15高値後の38.2%戻し、大台)
上値1:154.635(+1σ)
前営業日終値:154.446
下値1:154.023(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値2:153.855(11/15安値、11/8~11/15の61.8%押し水準)
下値3:153.410(11/12安値)
下値4:153.310(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値5:153.228(11/8~11/15の76.4%押し)
153.000(大台)
152.860(週足・一目均衡表先行スパン上限)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

100.915(11/7~11/15の50%戻し、日足・一目均衡表基準線/転換線)
100.832(ピボット1stレジスタンス)
100.764(20日移動平均線)
100.654(200日移動平均線、11/11~11/15の61.8%戻し)
100.562(11/7~11/15の38.2%戻し)
上値5:100.384(11/11~11/15の50%戻し、週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値4:100.156(11/11~11/15の38.2%戻し、100日移動平均線、-1σ)
上値3:100.078()
上値2:100.002(11/4-5安値、週足・一目均衡表転換線、大台)
上値1:99.902(50週移動平均線)
前営業日終値:99.763(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
下値1:99.673(-2σ)
下値2:99.421(11/15安値、50日/20週移動平均線)
下値3:99.088(10/8安値)
下値4:99.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:98.771(日足・一目均衡表先行スパン上限)
98.687(10/2安値)
98.350(10/1安値、週足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndサポート)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

198.468(11/11高値、11/15高値、11/7~11/8の61.8%戻し水準)
197.990(大台)
197.481(20日移動平均線、11/15高値後の76.4%戻し)
197.000(大台)
196.859(11/15高値後の61.8%戻し)
196.756(日足・一目均衡表基準線)
196.369(11/15高値後の50%戻し)
196.183(-1σ)
196.000(大台)
195.879(11/15高値後の38.2%戻し)
195.272(11/15高値後の23.6%戻し)
194.963(-2σ、大台)
前営業日終値:194.825
194.686(週足・一目均衡表転換線)
194.604(200日/100日移動平均線)
194.291(11/15安値)
194.103(週足・一目均衡表基準線、50日移動平均線)
194.000(大台)
193.835(10/17安値、20週移動平均線)
193.699(10/16安値)
193.579(10/10安値)
193.477(9/30~10/30の61.8%押し)
193.000(大台)
192.883(10/8安値)
192.702(50週移動平均線)
192.450(週足・一目均衡表先行スパン上限)
192.000(大台)
191.731(10/4安値)
191.454(日足・一目均衡表先行スパン上限)

《11:25》
《11:20、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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