鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 153.50~155.30 |
ユーロ円 | 163.00~164.80 |
ユーロドル | 1.0500~1.0650 |
豪ドル円 | 100.00~101.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米大統領選挙後のトランプトレードは一服しているが、米国が超距離ミサイルの使用を容認する中、プーチン大統領が核ドクトリンの改定を承認し、核兵器の使用基準を緩和した。これが地政学的リスクの深刻化と受け止められ、市場では相対的にドルを買い戻す動きが優勢になっている。そんな中、日米欧の金融政策に対する不透明感も加わって投資家心理も揺れ動いているが、米金利の優位性を背景にしたドル買いニーズも依然として根強いものがある。反面、本邦の円安けん制やドルロングが高水準で積み上がっており、拙速的にドルを買い戻す程の外部環境ではないことから、当面は直近のレンジ幅での攻防が予想される。いずれにしても売買材料が多岐に亘っており、安易に焦点が絞り切れない状態にあるだけに、基本的にはストップロスの配置を重視しながら、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は米債券利回りが低下傾向にはあるが、地政学的リスクの高まりを受けて、拙速的にドルを手仕舞う動きは限定的になっている。引き続きレンジ幅ドル円153.50~155.30円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは欧州経済の脆弱性を受けて、依然としてECBの利下げ方針が根強く、戻り売りが優先されている。ただ1.05前後では割安感の買い戻しが散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0500~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台半ば前後から押し目買いと共に、155円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円154円台半ば前後から売りを随時実施しており、現状では155円前後を視野に、同レベルからナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は153円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ウクライナ情勢深刻化を受けて、依然として戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.05前後を中心に、1.05台半ば割れから押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円153円台半ば前後ではロング、155円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は163円前後から押し目買いと共に、164円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円前後から押し目買いと共に、101円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.00 | 155.80 |
ユーロ円 | 162.50 | 165.30 |
ユーロドル | 1.0450 | 1.0700 |
豪ドル円 | 99.50 | 102.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.00 | 155.80 |
ユーロ円 | 162.50 | 165.30 |
ユーロドル | 1.0450 | 1.0700 |
豪ドル円 | 99.50 | 102.30 |
現在のポジション
No position |
本日のSP実行ポジション
ユーロドルロング | 50,000 | ★△1.0500(SP1.0530売り)+$150 |
2024年11月収支経過 (11/01~20日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥90,000 | +¥40,000 |
ユーロ円 | -¥25,000 | ±¥0 |
ユーロドル | -¥97,200(-$600) | +$150 |
豪ドル円 | +¥85,000 | ―¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ★△163.00(163.50ショートカバー)+¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆△154.30(153.50ロングカバー)+¥40,000 |
ドル円買い | 50,000 | 152.80(SL152.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼163.30(SL163.80買い)-¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL161.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0630(SL1.0680買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0480(SL1.0430売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆▼100.50(SL101.00買い)―¥25,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.00(SL98.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 155.30(SL155.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 153.50(SL153.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.80(SL165.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 163.00(SL162.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0650(SL1.0700買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0500(SL1.0450売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.80(SL102.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 100.00(SL99.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。