ほぼ週を通して、先週は「日銀追加利上げ観測」が台頭しました。
一方で芳しくない米経済指標が相次いだこともあり、「米早期利下げ観測」も再燃しています。
このため“円買い(戻し)/ドル売り(戻し)”が進行する中、週初“152円台”でスタートしたドル円は“149円割れ(148.932円)”へと急落するに至っています。
一方で週明け以降は“巻き戻し”が先行しています。
注目の「独総選挙」が“概ね想定通り”となったことで、“一服→ユーロ買い(戻し)”が目立っているからです。
こうした状況下、主要通貨に対して先週は“ほぼ最強通貨(5日中4日)”の地位を独占していた円にも“巻き戻し(円売り戻し)”がかかっています。
こうして本日に入って“150円回復(本稿執筆時高値は150.304円)”を示現していますが、ただこれには3連休明けとなる本邦の「ドル不足」も影響していると見られます。
そうなると仲値を経過したことで“減退”する可能性は高く、本稿執筆時には再び“149円後半”へと押し戻されているのが実状となります。
「日銀追加利上げ観測」については、短期金融市場では“6月まで(60%弱)”“7月まで(80%程度)”をすでに織り込むマーケットを展開しています。
一方で来週央(5日)に予定される「内田日銀副総裁発言」までは、その動意を確認しようがないのが実状となります。
そうなると「日銀追加利上げ観測」は燻り続けると見られる中、直近の米経済指標は“下振れ”が目立っているのが実状となります。
“一方向への動意”は抑制されると見られますが、「米PCEコアデフレータ(28日)」等で“ドル買い(戻し)”が台頭しない限り、今週も「“円買い圧力”は燻り続ける」と見ておくべきかもしれませんね。
※諸事情に伴い、本稿の更新は今回が最後となります。20年以上と長きに亘るご愛顧、誠にありがとうございました。皆さまの益々のご繁栄をお祈りしつつ、またどこかでお目にかかる日を楽しみにしたいと思います。
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