西本豪のFX初心者⇒中級者の教科書
FXリスク管理の基本:資金を守りながら利益を追求する方法
そこでここでは、FX取引におけるリスク管理の基本原則を解説してみたいと思います。
FX口座開設がまだな方はこちらからご覧ください
「FXの始め方を投資初心者向けにご紹介!中級者への道!」1.リスク管理の重要性と基本原則
FX取引で成功するためには、リスク管理が不可欠です。というのも、市場は多くの場合において予測不可能で、時に大きな損失をもたらすことがあるためです。
しかしながら、適切なリスク管理戦略を用いることで、これらのリスクを最小限に抑え、長期的な利益を追求することが可能です。
リスクとリターンのバランスを理解する
最初に、リスクとリターンは表裏一体であり、高いリターンを目指す場合、それに見合ったリスクを受け入れる必要があることを理解する必要があります。しかし、その一方で、過度なリスクを取ることは投資資金を危険に晒すことにつながるため、リスクとリターンのバランスを理解し、自分の取引スタイルに合ったバランスを見つけることが重要になります。
資金管理の黄金則
次に、資金管理はリスク管理の中核となることを意識しておく必要があります。一般的な資金管理ルールとして、「1回の取引で全資金の2%以上をリスクにさらすべきではない」というものがあり、これを徹底することで、不利な取引が続いても資金を保護し、取引を続ける環境を維持することができます。
損切りと利益確定の戦略
そして、リスク管理の基本原則として、損切りと利益確定はリスク管理の重要な要素となるので知っておきたいところです。特に、損切りは損失を限定するための戦略であり、利益確定は利益を確定させるために非常に重要なポイントとなり、これらを投資開始前に設定することで、感情に流されずに機械的に取引を行うことが可能になります。
そして、機械的に取引を継続することは、不確実性の高い市場環境でも資金を守りながら、利益を追求することができる最初の第一歩となりますので、資金を守りつつ利益を最大化するための鍵になるとお考え下さい。
2.効果的な資金管理戦略
次に、外国為替市場での取引は、大きな利益を生み出す機会を提供しますが、資金管理戦略を採用することで可能性を最大限に引き出すことができることについてお話させて頂きます。トレードサイズの決定方法
そこでまずは、『トレードサイズ』、つまり1回の取引における取引金額の決定方法について紹介させて頂きます。先に紹介させて頂いた通り、一般的には、1回の取引で資金の1%~2%のリスクテイクが推奨されていて、この設定により、たとえ20連敗をするようなことがあった場合にも資産を全て失うようなことは避けられます。
例えば、100万円の投資資産であれば、1回の投資での最大の負け幅は1万円~2万円に設定するという流れになります。
レバレッジとマージンの活用
次に、レバレッジを使用することで、少ない資金で大きな取引が可能になりますが、それに伴う投資リスクの高まりが起こる点についても考慮しておく必要があります。こちらを簡単にご説明すると、レバレッジが低ければ低いほどリスクは低くなりますが、投資開始のために多くの資金が必要となるのですが、こちらは、先に紹介している『1%~2%のリスクテイク』を想定して頂けると大きな問題にはならないかと思います。
また、強制ロスカットやマージン要件を理解することも必須ですが、こちらも1%~2%のルールに沿うことで、問題になる可能性はほぼないはずです。
分散投資によるリスクの低減
そして、全資金を1つの通貨ペアや取引戦略に依存させることを避け、分散投資を行うことで、リスクを分散し、1つの市場の動きが資金全体に与える影響を軽減することについてご紹介させて頂きます。例えば、異なる通貨ペアや株式取引などを組み合わせたりすることにより、トレード全体としての難易度は上がりますがリスクを管理し、ポートフォリオの安定性を高めることができます。
特に、為替や株、それに商品先物などは、それぞれ利益を出しやすい時期が異なるので、組み合わせることで「年間を通して投資を楽しめる」という意味でもオススメです。
3.リスクを軽減するためのトレード戦略
FX取引における成功の秘訣は、高いリターンを目指しつつ、リスクを適切に管理することにありますが、リスクを軽減するためには、様々なトレード戦略を理解し、適切に活用することが重要です。トレンドフォロー戦略
トレンドフォロー戦略は、市場が明確な上昇トレンドまたは下降トレンドにある時に利益を得るために使用されます。この戦略の基本的な考え方は「トレンドに従う」ことにあり、トレンドが続く限りポジションを保持し続けることで利益を最大化させることにあります。
トレンドの変化を見極めることができれば、大きな利益を得ることが可能なので、逆張りと呼ばれるトレードスタイルと比較して投資リスクを軽減することが可能です。
レンジトレーディングの利点
次に、レンジトレーディングについてですが、レンジでのトレードは市場が特定の範囲内で動いている時に有効な戦略になります。トレードの特徴として、サポートレベル(市場価格の下限)で買い、レジスタンスレベル(市場価格の上限)で売ることで利益を出すことが可能になるのですが、レンジブレイクが損失確定ラインになるため、リスクを許容しやすいトレードとなるためオススメです。
ストップロスとテイクプロフィットの設定
他には、リスクを管理しストップロスとテイクプロフィットのオーダーを設定することも、大切なトレード戦略となります。ストップロスは、損失が一定の範囲を超えないようにするためのオーダーであり、不利な市場の動きに対する保険のようなものになりますし、一方、テイクプロフィットは、利益が目標レベルに達した時点で自動的にポジションを閉じるためのオーダーです。
先にも少し紹介させて頂きましたが、これらの設定をトレード前に設定しておくことが大切なトレード戦略になるとお考え下さい。
4.リスク管理ツールと技術
そして最後に、テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析・自動トレーディングシステムなど、様々なツールと技術があり、これらを組み合わせることで、より総合的な市場分析が可能になることについて紹介させて頂きます。テクニカル分析を使ったリスク評価
まずテクニカル分析についてですが、テクニカル分析は、過去の市場データと価格動向を基に将来の市場動向を予測する方法で、チャートパターン、トレンドライン、移動平均線、オシレーターなどのツールを使用して、エントリーとエグジットの最適なタイミングを探ります。テクニカル分析を通じて、トレード前にストップロスのタイミングやリスクを評価しておくことで、取引戦略に組み込むことで、リスク管理がしやすくなります。
ファンダメンタルズ分析による市場予測
ファンダメンタルズ分析は、経済指標、政治的なイベント、中央銀行の政策など、市場価格に影響を与える可能性のある基本的な要因を分析します。この分析を通じて、長期的な市場のトレンドを理解し、大規模な経済的変化に基づく取引機会を見つけることができます。
そのため、ファンダメンタルズ分析ができるようになると大局を見失わなくなるため、損失の拡大を抑えやすくなるなどリスク管理が容易になり有効です。
自動トレーディングシステムの活用
自動トレーディングシステムは、プログラムされた戦略に基づいて取引を自動で実行するシステムです。これにより、感情に左右されずに一貫した取引が可能になり、市場のチャンスを24時間体制で捉えることができるようになりますし、特定のリスク管理ルールを厳格に適用することも可能になるため、トレード前から利益や損失をコントロールできる点も魅力的です。
5.まとめ
FXトレーダーにとって基礎の基礎となるお話になっていますが、中級トレーダーを目指す方の中には、こうした基礎的な部分を忘れてしまっている方も少なくありません。
是非、これを機会にご自身のトレードを見直す切っ掛けにして頂けたら嬉しいです。
FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意
【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。
【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。
【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。
【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。
取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。
〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産等取引業協会