新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀は政策金利を50%に据え置き】
トルコ中央銀行は27日に予想通り政策金利を50%に据え置いた。声明文ではインフレ率の基調的なトレンドが大幅かつ持続的に低下し、インフレ期待が見通しのレンジに収まるまで引き締めスタンスを維持すると表明した。
FATF(金融活動作業部会、資金洗浄対策を担う多国間の枠組み)28日に資金洗浄をめぐるトルコの取り締まりの態勢に改善があったと指摘し、トルコはもはやグレーリスト対象国ではないと発表した。このことは欧米との関係強化や海外投資家のトルコに対する評価が改善する可能性がある。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは32.4491~32.9806のレンジでは0.59%の下落となった。33リラまで上昇する局面もあったが、FATFの報道もあり32リラ台中盤で終了している。引き続き32.30~32.90のレンジを予想する。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は4.789~4.908円のレンジで1.08%の上昇となった。4.8円付近が短期的なサポートとなり4.8~4.95円のレンジを予想する。
【閣僚人事で変動】
先週前半はラマポーザ政権の閣僚人事をめぐる不透明感からランドが下落する局面があった。28日にはANC(アフリカ民族会議)とDA(民主同盟)が閣僚人事で合意に達するとの見通しからランドの買いとなった。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは17.9818~18.5189のレンジで1.09%の上昇となった。ただ閣僚人事の合意が視野に入るとランドは堅調に推移した。18.50付近がレジスタンスとなり17.85~18.50のレンジを予想する。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は8.679~8.884円のレンジで0.21%の下落となった。前週に8.67円を上抜けして大きく上昇した分、若干調整が入った。8.7円がサポートとなっており8.7~9円のレンジを予想する。
【メキシコ中銀は金利据え置き】
27日にメキシコ中銀は政策金利を11%に据え置いた。5人の理事のうち4人は据え置き、メヒア副総裁は0.25%の引き下げを主張した。声明では金融政策のスタンスは依然として制限的とした。またディスインフレの状況は続き、物価の状況次第では政策金利の調整を議論できる可能性はあると利下げに含みを持たせた。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルペソは17.8644~18.5892のレンジで1.2%の上昇となった。18~18.75のレンジを予想する。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は8.664~8.938円のレンジで0.09%の下落となった。ペソ円は8.2円付近から反発したが9円付近はレジスタンスになっており8.6~9円のレンジを予想する。
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