新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【欧州政治混乱でリラにとってマイナス】
27日にトルコ中銀は金融政策を発表する。予想は据え置きとなっている。カラハン総裁は、抑制的な金融政策の環境下で内需は冷え込む中で、インフレ率は6月から減速し始めるとの予想となっている。5月のインフレ率は前年比75.45%となったが、トルコ中銀は年末38%、2025年末が14%まで低下すると予想している。
リラは欧州議会選挙以降は軟調に推移している。欧州の混乱はトルコにとっては悪材料という見方になっている。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは32.3761~32.855のレンジで0.34%の上昇となった。32.35付近をサポートに32.35~33のレンジを予想する。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は4.773~4.852のレンジで1.55%の上昇となった。ドル円の上昇を受けてリラ円は小幅の上昇となった。4.8がサポートとなっており4.8~4.9円のレンジを予想すする。
【ランド円が高値を更新】
19日にラマポーザ大統領の2期目の就任式が行われた。与党ANC(アフリカ民族会議)は民主化以来初めての過半数割れとなったが、DA(民主同盟、白人主体)などと連立を組み連立政権が成立した。ただANCとDAは様々な政策で隔たりもあり、今後は政策調整や組閣などの交渉が続いている。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは17.8586~18.3924のレンジで2.02%の下落となった。選挙後に組閣にこぎつけたことはランドにとっては好材料になっている。選挙前の安値18.01付近を下抜けしている。17.80~18.20のレンジを予想する。
ZAR/JPY 月足BIDチャート
先週のランド円は8.523~8.895のレンジで4.21%の上昇となった。2022年6月の高値8.815円を上抜けしてきている。節目の9円、2018年2月の高値9.28円が当面の高値の目途と予想される。
【ペソは短期的には反発】
メキシコは選挙後に組閣が進んでいることもあり、ペソの安定材料になっている。シェインバウム大統領はマルセラ・エブラドル前外相の経済相指名など他の5人の閣僚の指名も行った。
USD/MXN 日足BIDチャート
前週に一時18.9894のまで上昇したペソだが先週は1.92%の下落となりペソは買い戻された。選挙結果を受けたペソの下落は一服したが、ペソは安値圏にいる。ドルペソは17.75付近をサポートに17.75~18.50のレンジを予想する。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は8.47~8.824のレンジで4.16%の上昇となった。選挙後に8.2円付近まで下落したがペソは反発している。8.5~8.95円のレンジを予想する。
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