新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【エルドアン体制に暗雲】
3月31日のトルコ統一地方選挙でエルドアン大統領率いるAKP(公正発展党)は過去20年間で最大の敗北となった。最大野党のCHP(共和人民党)がイスタンブールをはじめ主要都市で圧勝した。
敗北の原因は高インフレによる生活の悪化と、エルドアン大統領の強権的な手法に対する反対票だったとの分析が広がっている。
しかしエルドアン大統領が経済チームに対して、より多くの時間を与えることを示唆したために、選挙結果を受けて一時下落していたリラは反発した。シムシェキ財務相は現在行っている経済プログラムを断固として継続すると表明。インフレを1桁台に抑えるために金融政策を引き締め、公共支出を抑制すると述べた。
USD/TRY 日足BIDチャート
ドルトルコリラは32.44リラ付近までドル高リラ安となったが、その後31.85リラ付近までリラ高に。32.03リラ付近が短期的なレジスタンスになっており、31.85付近に25日移動平均線、一目均衡表の基準線が位置し、安値の31.60付近が中期的なサポートとなっており、ここを下抜けすれば31.50付近への下落を予想する。
TRY/JPY 週足BIDチャート
リラ円は4.744円付近まで上昇し3月初め以来の高値圏に上昇している。一目均衡表の転換線が位置する4.65円付近が短期的なサポートになっており高値の4.75円付近の一目均衡表の雲を上抜けできれば4.9円付近への上昇を予想する。
【インフレ目標の引き下げはあるか】
3日のロイターとのインタビューでハニャホ南ア中銀総裁は、インフレ目標の引き下げに関して議論していることを明かした。目標を現在の3~6%から引き下げることを25年の前に行われることを望んでいるが財務省と中銀のチームが適切な範囲を検討していると述べた。
ハニャホ総裁は3~5%、さらに2~4%に引き下げることを希望している。
USD/ZAR 日足BIDチャート
ドルランドは18.5614~19.0167のレンジで週間で0.94%の下落となった。週後半のドル下落の流れを受けて18.5614まで下落した。19ランド付近に一目均衡表の雲の上限があり、この付近がレジスタンスになっている。中期的には18.50~19.50のレンジが続いておりレンジ継続を予想する。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は7.946~8.168円のレンジで2%の上昇となった。25日移動平均線が位置する8円付近がサポートとなっており8~8.4円のレンジを予想する。
【ペソの上昇が継続】
4日に3月の金融政策決定会合の議事要旨が発表された。3月21日の会合では政策金利を0.25%引き下げ11%とした。2021年に引き締めをスタートした後の初めての利下げとなった。
議事要旨によると一人のメンバーが今回の利下げが金融政策の正常化やインフレ水準に対する安心感として理解されるべきではないと、むしろインフレの見通しを考慮して現在の制約的なスタンスの調整であるとの考えを示した。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルメキシコペソは16.4308~16.6633のレンジで0.66%の下落となった。利下げ後もペソは堅調に推移し昨年の安値16.42付近を下抜けし下落が加速した。16.60付近がレジスタンスとなりドル安ペソ高の継続を予想する。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は9.096~9.221円のレンジで1.16%の上昇となった。9.1円がサポートとなりペソ円の上昇トレンドは継続と予想する。
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