急落は一服し、本稿執筆時は下げ渋っている。まだ底を打ったかは確認できていないが、いわゆる底練りの商状といえそうだ。
短期サイクル的に見ると、一旦値を戻してもおかしくないように見える。特に60分足MACDは0ラインと乖離した水準にて、緩やかに舳先を上方向に向けつつある。そうなると明確に雲下へと押し出された60分足・一目均衡表にしても、その雲との乖離が意識されてもおかしくないところだ。冒頭で記したようにまだ底打ちは確認できておらず、また日足ベースではまだ過熱感は払拭されていないが、すでにいい水準まで押したと見たいところだ。
以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)14日以降の上昇に対する61.8%押し2606.7ドルを下値支持線、25日高値2719.9ドルを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回ると、いよいよその14日安値2536.8ドルが見えてくることになる。そしてさらに下回ると、9月4日安値2470.9ドルに向けて動き出さないとも限らない点には注意が必要だ。ただしそのためには日足・一目均衡表の雲を割り込む必要があり、それでいてその雲に行く手を阻まれているのが実状でもある。まだ底打ちを確認できたわけではないが、少なくともここからの下値模索は容易ではないと見ておきたいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、史上最高値となる10月31日高値2789.9ドルまで主だった上値メドは見当たらない。それだけに上回ると再び往きつくところまで・・・へと発展しかねない点には注意が必要だ。もっとも昨日の急反落にて勢いが削がれたのみならず、
頭打ち→反落との意識は立ちやすくなっている。現時点で流れが転換したとは考えてはいないが、上値模索再開となるには相応の時間及び材料が必要と見ておきたいところだ。
(15:10)
シルバー日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》
こちらも急落は一服しており、上を下へと揺れ動いてはいるものの、下げ渋りが目立ちつつある。もっとも現時点で底を打ったかは定かではなく、あくまで下げ渋っていると見るのが妥当といえよう。
それだけに目先の動意には短期サイクルが重要だが、一旦値を戻してもおかしくないように見えるのはゴールド以上だ。特に60分足MACDは0ラインと乖離した水準で舳先を上方向に向けており、MACDシグナルとも明確に交差した。そうなると下放れた格好となる60分足・一目均衡表にしても、その雲との乖離が意識されてもおかしくないといえる。まだ底打ちは確認できたわけではなく、また朝版で記した日足・一目均衡表の雲からわずかながらも下に顔を覗かせた点が懸念材料として残るが、少なくとも一旦は値を戻す展開を想定したいところだ。
以上を踏まえて当面のポイントは
(1)30ドルの大台を下値支持線、22日高値31.397ドルを上値抵抗線とする。
(2)14日以降の上昇に対する61.8%押しを下回ったことで、前記支持線まで下値メドは切り下げざるを得ない。そしてさらに下回ると、その14日安値29.668ドルが見えてくることになる点には注意が必要だ。ただ冒頭で記したように、短期的には下落往き過ぎ感が見え隠れしているのが実状でもある。日足・一目均衡表の雲をわずかに下抜いた点は気にはなるが、ここからさらに加速するためには何某かの材料が必要と見るべきだろう。少なくとも一旦は、値を戻す展開を想定したいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、19日高値31.526ドルが次なる上値メドということになる。そしてさらに上回ると、32ドルの大台を経て、10月22日以降の下落に対する半値戻し32.261ドルに向けて動き出さないとも限らない点には注意が必要だ。さらに上回ると、同61.8%戻しとほぼ重なる5日高値32.910ドルが次の上値メドということになるが、現在は下値の堅さより上値の重さがより目立っているのが実状だ。すでにいい水準まで押した印象は否めず、戻し始めれば一気に上値を伸ばしてもおかしくないところでもあるが、こちらもそのためには何某かの後押しが必要と見ておくべきだろう。
(15:20)
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