株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート夕版】2024年11月25日

ゴールド60分足分析 2024年11月25日 

ゴールド日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

gold

 ようやく調整が入りつつある。ウクライナ情勢に大きな変化はなく、その他の材料も見当たらないが、5日続伸とあっては致し方ないところかもしれない。それだけに現時点ではあくまでポジション調整の域を出ておらず、このまま頭打ち→下値模索となるかは微妙といわざるを得ない。

 短期サイクル的に見ると、60分足MACDはすでに0ラインに到達しており、60分足・一目均衡表ではその雲に接している。日足ベースではまだ過熱感は残存しているものの、短期サイクル的にはすでにいい水準まで押した印象は否めない。当該水準で下げ止まることができるかが、目先のポイントとなりそうだ。


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)14日以降の上昇に対する半値押し2628.3ドルを下値支持線、本稿執筆時までの本日高値2719.9ドルを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし下回ると、大台とほぼ重なる同61.8%押し2606.7ドルを経て、その14日安値2536.8ドルに押し戻されかねない点には注意が必要だ。さらに下回ると、9月4日安値2470.9ドルに向けて動き出さないとも限らないが、そのためには日足・一目均衡表の雲を割り込む必要があるなど障害は多い。しっかりと下抜けるまでは、反落→下値模索を想定するのは早計と見ておきたいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、史上最高値となる10月31日高値2789.9ドルまで主だった上値メドは見当たらない。それだけに上回るようなことがあると、再び往きつくところまで・・・に発展しないとも限らない点には注意が必要だ。ただ短期サイクル的にはいい押し目が入ったとはいえども、日足ベースではまだ過熱感は払拭されていない。上回るとストップロスを絡めたさらなる上伸も期待されるところではあるが、それを期待するのは実際に超えてからと考えておくべきだろう。
(16:45)

シルバー60分足分析 2024年11月25日 

シルバー日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

silver

 反落。こちらもあくまでポジション調整と見られるが、短期サイクル的にはゴールドと少しニュアンスが異なる点には注意が必要といえる。

 ・・・というのは、せっかく60分足・一目均衡表の雲上に顔を覗かせたものの、すぐさま雲下へ押し戻されてしまったからだ。もちろん60分足MACDはすでに0ラインを下回るなど過熱感が漂いつつあり、下放れする気配も現時点では見られていないが、少し気にしておきたいところだ。


以上を踏まえて当面のポイントは
(1)14日以降の上昇に対する61.8%押し30.377ドルを下値支持線、19日高値31.526ドルを上値抵抗線とする。
(2)同半値押しをわずかながらも下回ったことで、前記支持線まで下値メドは切り下げざるを得ない。そしてさらに下回ると、30ドルの大台を経て、その14日安値29.668ドルに押し戻されかねない点には注意が必要だ。もっともそのためには日足・一目均衡表の雲を割り込む必要があるなど、まだ障害は多い。上値の重さが目立ちつつあり、前記短期サイクルの悪化もあるが、崩れる展開は想定するにはまだ早計と考えたいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、32ドルの大台を経て、10月22日以降の下落に対する半値戻し32.261ドルに向けて動き出さないとも限らない点には注意が必要だ。さらに上回ると、同61.8%戻しとほぼ重なる5日高値32.910ドルが次なる上値メドということになるが、現在は上値の重さがより目立っている。戻し出せば一気に上値を伸ばしてもおかしくないところではあるが、そのためには何某かの後押しが欲しいところだろう。少なくともリスク回避姿勢が燻り続ける限りは、上値が重いと見ておきたいところだ。
(16:55)

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